2009年09月03日

脳内ガールズトーク

伊勢丹に6時半に友達と待ち合わせ。早く来すぎたので入り口の椅子に座り人々のファッションをぼんやりと眺めながら、小綺麗な老女の会話になんとなく耳を傾ける。
「主人がね耳をかじるのよ。イタイイタイと言っても止めてくれないの。」
「あら奥様それは大変ね。でもご主人はもう大分前に亡くなったのでは?」
「そうなの。死んでも毎晩私の耳をかじりに夜中に出てくるの。もう私10年もずっとかじられているのよ。だからねほら見て右側の耳がちぎれて無くなってしまったのよ。
だから右耳が聞こえなくなってしまったのよ。」
「あら本当だわ。でも耳が無くなったらもうかじられる事がないから安心ね。」
「それがね昨晩は左耳をかじりにきたの。でも私止めないのよ。」
「奥さんそれは止めてもらった方が良くてよ。左耳がちぎれてしまったら左耳も聞こえなくなってしまうわよ。」
「私はそれでもいいと思っているのよ。主人の声が聞けなくなった時から世の中の音は全て無意味になったのよ。主人とは心でずっと話せるから別にいいのよ。」
「それでは左耳がちぎれたらご主人は今度は何処をかじるのかしら?」
「唇だと思うわ。主人は私の唇が可愛いっていつも言っていたのよ」

とそこで友達のIちゃんが来たのでその場を後にした。

パティスミスの映画を見た。
パティスミスは攻撃的な詩をうたい、60才を過ぎた今は口ひげが似合うオヤジみたいな外見なのに、実際の本人は気さくで女性的な人だった。
もっと小難しい人だと思ったが本当に飾らない自然な人だった。
「ブッシュを糾弾せよ」とうたっているのを見て鳥肌がたった。

Iちゃんが「自然な人ってどういう事なんだろう?」と言った。
「自然な人って変わらない人だと思う」と答えた。
どんな時代でもどんな環境でも、どんな人といても変わらない物を持っている事と言う事で一致した。



posted by kyoko at 01:43| 半分妄想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする