2009年05月05日

化け猫親父

国分寺の片隅のとある飲み屋さんに行った。
店内は薄暗くフォークがかかっている雰囲気いいお店。
私はお腹がすいたのでカレーを食べていると隣で一人男性が瓶ビールをひたすら飲み、タバコを吸っている。大体40代半ば位の男性は横分けのフサフサの頭髪で、見た所そんなには酔っぱらってはいない様子で一人普通に飲んでいた。
暫くすると男性の方から「ほんややらや〜」という字にもならない声が聞こえてきた。
「何だ」と思ったがあまり見るのも失礼なので気にせずカレーを食べていたが、その声が何度も何度も聞こえてくるので視線を声のする男性の方に移すと、男性はさっき店に入った時はちゃんとしていたのだが、シャツのボタンはお腹のあたりまで外し、胸をはだけさせ、頭はどうやらカツラらしく少しズレているではないか。
だんだんと顔と胸元は赤くなり、さらに又ビールを頼み「ほやんらっら〜」と喉をならすような声をならしている。
見てはいけないと思ったのだけど、又例の喉をならすような声が頻繁にするので視線をはじによせてみると男性はさっきよりは身体が小さくなったようでカツラが頭の上でゆらゆらと揺れている。
面白くなり笑いそうだったが失礼なので笑いをこらえカレーを食べる事に集中する。
しばらくすると又「ほやんららら〜〜」と喉をならすような声が。
気になって又見ると親父はさらに小さくなりなんとカツラで顔が見えなくなっている。
このまま最後まで見届けたかったけど時間も無かったので帰る事にする。

奴は多分化け猫だ。
人間に化けて一人ビールを飲んでいたが、だんだんと酔いが周り化けている事を忘れ化けの皮がはげてしまったのに違いない。
あれから猫を見つけては「ほんんややああら〜」と泣くか見張っている。
まだ化け猫親父は見つかっていない。

posted by kyoko at 01:29| 半分妄想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする