2012年06月25日

最近の事

最近といってももう1ヶ月前の事ですが、
「ル・アーブルの靴磨き」を見ました。
大好きなアキ・カウリスマキ監督はいつも優しさと愛で包んでくれる。
だから私もその優しさに心をひたひたにつけ込みたくて映画館に心弾ませながら行きました。
行ったのは映画館だけど、私の心は既にフランスのル・アーブルに住んでいて、靴磨きの主人公マルセルに靴を磨いてもらい、暇さえあればマルセルがいつも行くお店に私もふらりと出向き、一緒にワインを呑み、そしてマルセルの手助けをするんだ。
映画の物語が進むと同時に私の妄想も進み、仮想を通り越して映画館の中にル・アーブルの海の匂いが漂ってくるくらいその世界にとっぷりとつかりました。
その世界に入りながら、時が止まって欲しい、映画が終わって欲しくないよと願っても必ず終わりがきてスクリーンが暗くなり、館内が明るくなった時はなんだかとても寂しくて、嫌だよ、ここから動きたくないよってそんな風に久しぶりに思った映画でした。
今でもたまにあの時感じた海の匂いを思い出し、何度も何度も映画のシーンを思い出し、少ない台詞は本当の言葉となって胸に留まり、町も人も小物も色も全てが愛しくて、宝物がつまったような映画。
映画は終わったけど私の中で恋は始まりました。
posted by kyoko at 20:46| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月15日

アイスカップの鳥

夏休みの工作の宿題で私はアイスカップに紙で作った鳥の頭とシッポをつけた鳥のお船を作りました。
これをお風呂に浮かべて遊ぶんだとワクワクしていたのを今でも覚えています。
同じクラスの深雪ちゃんはヤクルトの入れ物で人形を作りました。
小学一年の夏休みも終わり2学期初日の出来事です。
担任の先生が「工作は後ろのロッカーに置いて下さい。」と言ったので私はロッカーの上に置きました。
そしたら後から来た深雪ちゃんが私の鳥のカップにヤクルトの人形を入れました。
本当はちょっと嫌だったのだけど、深雪ちゃんが笑ったから私も笑いました。
そしてお昼休みの前に先生が「工作を展示教室に飾るのでみんな持って行って下さい」と言ったので私はロッカーに走りアイスカップの鳥を取った時に中に入っていた深雪ちゃんの人形を落として割ってしまいました。
後ろにいた深雪ちゃんはとても怖い顔をして「酷い!どうしてくれるの!」と怒りました。
私は「ごめんね」とあやまり、そして直ぐに自分のアイスカップの鳥を手でぐしゃぐしゃに潰してゴミ箱に捨てました。
その私の行動を見た深雪ちゃんはニコッと笑い許してくれました。
私と深雪ちゃんは「どうして夏休みの宿題をしなかったのか」と先生に怒られたけど、でも深雪ちゃんはニコニコとしていたので私はホッとしました。

IMGP1137.JPG

多分私は人形を壊しておきながら自分だけ宿題をちゃんとやってきたというのは悪いと思い、こうする事しか思い浮かばなかったこの頃できる精一杯の誠意と謝罪だったのだと思う。
この一件を今でもたまに思い出し、遠い昔の自分の事なのに何故だかとても切なくなります。






posted by kyoko at 18:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする