2011年10月13日

柿と鳥と鼠

秋になると実家の庭にある柿の木に沢山柿がなるので、長い竹の棒の先を縦に割ったもので柿もぎをする。
私はまだ小さかったので母親がその竹の棒で採った柿を拾う係り。
木に柿は沢山なってて、でも母親はそれを全部は採らず木の上のほうの柿は何個か残し「はい、もう終わり」と言う。「えっ、何で?まだ柿は残っているのに」と思い、何で柿を少し残しておくのかと母親に聞くと「これから冬になり鳥達の食べ物が無くなるから、鳥が冬を越せるように柿は何個か残しておくのよ。」と教えてくれた。
それは言い伝えみたいに、私の兄も、その嫁も今でも守っている。
こういう事は田舎では、自然と共存とまではいかないけど農家ではきっと当たり前の事なのかもしれない。
こうやって柿を鳥の為に残しておく事の言葉も確かあったのだけど忘れてしまった。

と此処まで書いていて、NHKの「ラジオ深夜便」で読まれるような、なんて事無い生活のちょっとした感動話みたいだなと思ったのだけど。。。

でも母は強しだから残酷の面もある。
冬になると実家の家に鼠が侵入してくる。
それを知った私は「怖いよ怖いよ」と泣いて夜も眠れなかった。
数日後、母親は「鼠は捕まえたからもう大丈夫だよ。」と言った。
私が「鼠、捕まえてどうしたの?何処かに逃がしたの?」
と聞くと「殺したよ」と言う。何でも袋に鼠を入れて叩いて殺したみたいだ。
私は怖かった。鼠、良くみると可愛い顔しているのに何でそんな事できるのだろう!酷いと泣いた。
私は「何で?可哀想だよ、何で殺したの!可哀想だよ!」と泣いたら「あんたが怖い怖い言うからでしょ!」と怒られた。
その時、母親を悪ものみたいに攻めたのは悪いな〜と後で反省はしたものの、鳥への優しい思いやりと相反する、哺乳類を殺す残虐性にちょっとビックリした。
いい話だけではないんだ。自然と共存するには裏と表がある。色んな物事は常に。

この時期スーパーに並ぶ形の良い柿を見る度にその事を思い出す。
posted by kyoko at 15:26| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月09日

絵を追加しました。

ホームページに絵を追加しました。
お暇な時に覗いて頂けたら嬉しいです。
http://www.geocities.jp/kyokohirota69/portfolio.html


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posted by kyoko at 03:42| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月07日

個展は無事終了しました。ありがとうございました。

9月の番狂せでの個展無事終わりました。
足を運んでくれた方、気にかけてくれた方、本当にありがとうございました。
今回は風景とモノクロを中心に展示しました。
風景はセツにいる頃好きで風景ばかり描いていたのだけど、風景よりも人物の方が褒められることが多く、勝手に風景苦手意識を自分の中に植え付けていました。
人を描かないと何だか物足りなくて不安になり、人がいない絵は描く時に心が入り込んで行きませんでした。
このままではダメだわと今回は思い切って人物なしで沢山描こう、「私しか描けない風景って?」と自問自答しながら描いていました。だから迷っている部分も沢山ある展示になったかもしれません。

今回の展示では本当に沢山の人からご意見、ご感想を頂きました。
その言葉一つ一つに色々気付かされ、心に響きました。
私は私が持っている物しか持っていないんだ、そんな当たり前の事を、ほろ酔い気味のフニャ脳で考えていました。
迷ってばかりだけど、結局はここに辿り着くのです、
これからも枠に縛られず自由な絵を描いて行こうと。

今年は2月にグループ展、4月に個展、そして今回の9月の個展と展示を沢山させてもらいました。
特に4月の個展前は震災があり、色んな感情が押し寄せてくる中描いていました。
計画停電や節電で暖房をつけず寒くて凍えていたけれど、それでもこんな状況の中で絵を描ける環境がある事がなによりも幸せでした。
そして9月の個展の前には台風があり、その台風は予想以上に酷くテレビのニュースを横目に必死になって描いてました。
あの3月の震災の時の感情がジワジワと蘇ってくるのを感じながら、あ〜本当にいつどうなるか分からないんだ。この時代に生まれたから出くわしてしまう避けようの無い事。
それは昔、戦争がそうだったように。
だから私は今出来る事をちゃんとやろうと強く思い、出来なかった事があったら全て私の弱さのせいで、言い訳をしないように生きて行こうと描きながら思っていました。


今年こんなに沢山展示をしたのに飽きずに足を運んで頂いた方、いつも見ているよと言ってくれる方がいるから私は今日もこうして絵を描いているんだと思いました。
大げさではなくて皆さんがいるから生きていられるんだと思います。
そして私に展示する場所を提供してくれた番狂せの店主さん、
本当にありがとうございました。


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posted by kyoko at 00:36| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする